FC2ブログ
行田市・吹上町の田口不動産ブログ
物件情報や行田市・吹上町の地域情報をご紹介いたします。週2回くらいの更新をします。

読書感想 地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団 森 功

地面師というのは昔からある詐欺で方法はなりすましと公文書偽造なのである。
近年都心の土地が異常に上昇しカネになる土地を巡ってデベロッパーとブローカーそしてブローカーに偽装した地面師が渾然一体となって
蠢いている。
この本自体は幾つかの事例をオムニバス形式で淡々とした筆致で記述(レポート)しており地面師事件というものを縦覧したものであると言える。
しかしながら1つの事案あたり40~50頁およそ2万字程度でまとめられているので物足りなさを感じざるを得ない。
進行中の事件であるものの五反田の事件にしろ積水ハウスの社内のチェックがあまりに杜撰で内通者がいたのではないかと言われているが何もわからない。

地面師たちは法の網を潜り抜けると同時にその盲点も的確についており事件が発覚したとしても容易には逮捕起訴されない。
所有者になりすましをする役者の選定でも自分たちに罪をかぶらないように巧妙に行っている。
何度も何度も同じ地面師がいろいろな事件で登場する。
問題なのはこうした地面師たちが現在も一般市民と同じように大手を振って歩いているという事である。
警察も民事に関しては腰が重く出頭した地面師グループを即日保釈してしまったり裁判でも証拠不十分で起訴を免れたり
法律が結果的に地面師たちを助けてしまっている。
起訴されて実刑になっても数年で出てくるのと損害賠償請求がされても詐取したカネは溶けてしまっていて帰ってこない。
モンスターを野放しにしているようなものでこのような集団にかかったら我々不動産業者でも簡単に食い物にされてしまう。
こうした登記制度の穴をいつまでも埋めない限りこれからも地面師は活動を鎮静化することはない。

さらに恐ろしいのが現職の弁護士や司法書士が地面師に利用され場合によっては自らが彼らの構成員であるという事である。
暴力団の被害を訴えた警察官が実はその暴力団の構成員だったというようなものである。
もっと恐ろしいのが繰り返し地面師として活動している司法書士が幾度かの業務停止をされても除名もされず司法書士会のHPに名前が載っているのである。

法律は社会的弱者である国民を守るものではなく法律を熟知し利用した犯罪者を法律が守るということを理解しなければならない。

一方でこれだけの犯罪をする大物地面師たちの生い立ちや考え方や生きざまについて興味が尽きないのである。
もっとデティールや地面師たちの内幕を描くと読み応えのあるピカレスク犯罪小説になるのではないかと思われる。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

FC2カウンター

プロフィール

行田市・吹上町の田口不動産

Author:行田市・吹上町の田口不動産
ようこそ田口不動産のブログへ
行田市・吹上町・賃貸・へようこそ!行田・吹上を中心に地域密着で賃貸アパート・マンション、土地・建物の売買なら田口不動産へ

カレンダー

06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

Twitter

 

カテゴリ

最新記事

検索フォーム